健康トリビア 健康寿命

「父の日」はミトコンドリア活性で、
より健康長寿に・・

古林 茂樹
Written by 古林 茂樹

こんにちは、今日のテーマ、「 ミトコンドリア 」って、一体何なんでしょうね? でも その前に ちょっと待って下さいね

今年も「父の日」も近づいてき、何を送るか悩まれていられるご子息ならびにご令嬢の方々へ、このブログがご参考になれば嬉しい限りです。

今や『人生100歳』と言われている昨今ですが、特に日本は世界でも1位、又は2位に君臨する寿命長寿国になっており、大変輝かしい長寿大国といえます。

しかし反面、介護不要の真の意味の『健康長寿』といえるでしょうか? 

介護必要な寝たきり、または車椅子生活の薬漬けの高齢者も多い事も事実でしょうし、介護、ヘルパーさんたちの人手ならびに施設不足、それゆえ、年老いた親の介護の為の離職に伴った悲劇の数々、それに加え、今後避けられない医療費高騰に経済的負担などなど。

それに追い討ちをかけるように、いよいよ団塊世代も高齢者仲間入りとなり、その数はうなぎ上りといえ、まったく頭の痛い問題が待ち受けています。 ここで本日は、いつまでも元気で、介護不要でPPK(ピン・ピン・コロリ)を目指すお父様方の情報も兼ねお話をしたいと思います。

ミトコンドリア とは、何ですか?

ときたま人体には約60兆個の細胞があり生命維持活動を行っているくらいは話になることもあるかもしれませんが、その分野の専門家でない限り、生物学用語のミトコンドリアなんて日ごろの生活の中では、それ以上の深い話はありませんね。

 

なんと言われても、細胞自体は顕微鏡を使わない限りほとんど肉眼では見えなく、ミトコンドリアはその中の細胞小器官なんですから、話にならないのも当然です。

しかし、その極小のおチビさんなのに、けっして卑下できない我々に多大なる影響を与えている小器官だったんです。

ミトコンドリア

ミトコンドリアがなければ、間違いなくわたしたち人間は存在していないでしょう」と言い切る30年以上にわたってミトコンドリアと健康の関係を追い続けてきたミトコンドリア研究の第一人者・日本医科大学教授の太田成男氏曰くです。

まずは各細胞が活動するために必要なエネルギーを生産する働きをしています。

そのためミトコンドリアは人体の発電所といわれているんです。

人間が、動いたり、考えたり、はたまた恋をしたりすることができるのは、ひとえにエネルギーがあるからなんですよね。

そのエネルギーをつくっているのが、「ミトコンドリア」と呼ばれる細胞内小器官であるとのです。

ミトコンドリアが増えるほどカラダは元気になる、「極端に言えば、病気とは『ミトコンドリアが足りなくなった状態』のことをいう。

身体には悪くなったところを治す力がもともと備わっていますが、治すためにはエネルギーが必要。

エネルギーが十分にあれば、すなわちミトコンドリアが十分にあれば、病気になっても必ず健康になることができるのです」 ミトコンドリア欠如の具体例として、 ・生活習慣病・・・肥満、高脂血症、糖尿病、メタボリックシンドロームなど ・老年病・・・・・認知症・アルツハイマー病、脳変性疾患、老化など ・遺伝病・・・・・ミトコンドリア病など ・がん ・慢性腎臓病(CKD) ・不妊・・・・・・生殖細胞をつくるにはミトコンドリア遺伝子が必要など では、ミトコンドリアを増やすにはどうしたらいいのだろう? 

太田教授が教えてくれた以下の3つの方法は、とってもシンプルです。 「エネルギーが足りない、と細胞が感じると、ミトコンドリアは増えるようにできているとのこと」   そのためには、 1)身体に寒さを感じさせること 2)カロリー制限、つまり空腹を感じること 3)やや強めの有酸素運動をする 鍛えれば鍛えるほど、ミトコンドリアは増えてくれるし活性も出るとのことです。 また同時に太田教授は「生命の根源であるミトコンドリアを増やせば、10年ぐらいは簡単に若くなるはず」と話しています。

レスベラトロールで長寿遺伝子をスイッチONとは

2000年にマサチューセッツ工科大のレオナルド・ギャレンテ教授によって、「サーチュイン」という寿命を延ばす長寿遺伝子が発見されました。

これは大きな発見で、遺伝子的に加齢に抗い、若々しく生きることが不可能ではないことを科学的に示す第一歩となりました。

長寿遺伝子が活性化(スイッチONの状態)されると、サーチュインというたんぱく質が作られ、それがエネルギーを作り出す細胞内の小器官、「ミトコンドリア」やDNAの末端にあるテロメア(寿命の回数券のような存在)を保護するのです

ミトコンドリアが保護されることで、エネルギーを作り続けることができ、同時にテロメアが保護されることによって、寿命が延びることになるとのことです。

長寿遺伝子が活性化する方法として、昨今では、よく知られるようになった、赤ワインやぶどうの皮に含まれているポリフェノール。ポリフェノールは、フェノール性ヒドロキシ基という植物成分の総称なのですが、そのうちの一種「レスベラトロール」という成分が、サーチュイン遺伝子のスイッチを活性化することがわかってきてきました。

実際に、虫や動物にレスベラトロールを食べさせると、寿命が延びることがわかり、また、レスベラトロールには、強い抗酸化作用や、糖尿病や高血圧などの病的な因子を抑える効果、前述のエネルギーを作り出すミトコンドリアを増やす作用があることも分かってきました。

植物由来のこの成分は、赤ワインや干しぶどうなどで簡単に摂取することができます。

『父の日』の贈り物に『お酒』は必ず上位ランクされてる喜ばれる贈り物です。

 

無論お酒もいいのですが、どうでしょうか? どうせ飲んでいただくなら、ミトコンドリアの活性を手助けする赤ワインを・・

 

 

併せて、「ヒトの不老不死は実現可能か・テロメア」もどうぞ。

About the author

古林 茂樹

古林 茂樹

1946年(昭和21年9月16日)、長野県生まれ、紆余曲折の末、古希を迎えた70歳からbloggerとなり、現在ちょうど4年目(Sept.30,2020)だが、いまだ試行錯誤の毎日、だが、ヤリガイがあり、縄跳び、swimming, & ワインと共に楽しく、happyな毎日です。
I'v lived a life full of ups and downs, and turns and twists, however, I'm happy.