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『STOP』ゴースト血管、「かかと落とし」で

古林 茂樹
Written by 古林 茂樹

皆さん、こんにちは 今日のテーマ「 ゴースト血管 」、”ゴースト”、所謂 “お化け” なんて、何か恐ろしい予感がしますが、マ、下図の画像からもそのような気も
しますね。

今や予備軍も含めた「国民病患者」は、高血圧4300万人、糖尿病2200万人、認知症800万人、これからの団塊の世代の高齢者仲間入りします。

ですので 更にこれらの国民病患者は増加の一方の昨今、その対策は急務と言われながら、地道な生活改善はなかなか浸透しずらく、その結果として、病院で治療薬が処方され、多くの人は加齢に伴い飲む薬量は増加の一方。

ゴースト血管とは?

平成30年4月1日にNHKスペシャルで『 ”ゴースト血管” が危ない~美と長寿のカギ~毛細血管』でも放送されました。

又同時に出演もされました大阪大学教授の高倉伸幸氏によると、「加齢や糖分・脂肪の過剰摂取によって、末梢の毛細血管内の血流悪化に伴い血液の流れが悪くなり、毛細血管に必要な酸素・栄養が行き渡らなくなり、その結果 幽霊のように消失してしまう現象との解説でした。

そして その血流が悪くなった血管に血液を送り出すために心臓への負荷が増し、それに伴って血圧が高くなるとの話でした。

加齢に伴った ゴースト血管 がもたらす高血圧以外の疾患は?

正常な毛細血管は、壁細胞(外側)と内皮細胞(内側)の2重構造で安定をとっており、この中で重要な役割を果たしているのが、壁細胞から分泌される「アンジオポエチンー1」と言う物質。この物質が内皮細胞どうしを強く接着させることで、毛細血管は強さを保っているのです。

しかし その「アンジオポエチンー1」は加齢とともに分泌が減少していき、内皮細胞どうしのゆるみと壁細胞の分離が生じ、毛細血管から酸素や栄養分が過剰に漏れ出してしまい、必要な酸素や栄養分が行き渡ら泣くなり血管が次々にボロボロとなって、最後は消失してしまう。

そして供給を失った周辺の細胞が壊死し,その結果 それらの細胞で構成される臓器もダメージを受け、様々な重篤な疾患に繋がってしまいます。

ドイツの研究チームの論文で、高倉氏は続けて、「骨髄の中を通っている毛細血管が潰れると、骨粗鬆症を招く事が証明されてるとの事です。

その他、皮膚や頭皮にゴースト血管が発生すると、シワや薄毛にもつながるとの報告です。その以外にも 現在はマウスの実験の段階ですが、ゴースト血管が肝機能の低下を引き起こす事も指摘されてるとの事」です。

さらに、三重大学教授の富本秀和氏の2007年に行った研究では、アルツハイマー病患者の脳では、健常者と比べて毛細血管が29%も減少してるとの報告がありました。

何故かと、脳内の毛細血管のゴースト化で、”脳のごみ”と呼ばれるアルツハイマー病の原因物質「アミロイドβ」が脳に蓄積しやすくなりからとの事です。

経済的負担ゼロで シンプルな1日一分の『運動法』とは?

福岡歯科大学客員教授で 「”骨ホルモン”で、健康寿命を延ばす!」の著者・平田雅人氏の解説では、”かかと落とし”は、背筋を伸ばして つま先立ちになり、両足のかかとを上げ下げする運動法とのことです。

地面に足がつけるときは自分の体重をドスンとかかとに伝え ”骨を刺激する”ことを意識して、1日30回繰り返すとのことです。

私自身も、これを見習って始めましたが、何の器具を購入する必要もなく、時間の制限、運動の場所の選びも不必要で、いつでもどこでも そしてこんな手軽で簡単にできるのに大感激です。

それでいて、年を重ねる都度 付いて来なくてもいいのに私の意志とは裏腹にせまってくる『高血圧』『認知症』『糖尿病』や『動脈硬化』などなどにも予防効果が期待できる、この「かかと落とし」こんな優れエキササイズ見逃す手はないですよね。

ふくらはぎの効果

ふくらはぎは第二の心臓とも言われています。血液の巡りをよくするポンプの役割をしてくれ、加えて 体内でも毛細血管が多く張り巡らされている部分なんですよね。

つまり、ふくらはぎを鍛えないと、多くの毛細血管がゴースト化するし、さらにそれによって全身の血流が悪化して、どんどん毛細血管が消失してしまうリスクがあるわけです。

そのふくらはぎを方法としては、”その場でスキップをする”といったやり方もあるのですが、より簡単なのは、”かかとの上げ下げの運動”ではないでしょうか。ふくらはぎを伸縮させる事で、全身の毛細血管の血流を良くすることが期待できます。

ゴースト血管

健康寿命を延ばす「骨芽細胞」

「かかと落とし」運動の考案者である前出・平田氏は”ふくらはぎの血流改善”とは別の利点で、この運動方を推奨しています。

 

かかと落としによって ”骨を刺激する”事で骨を形成する働きを持つ「骨芽細胞」を刺激することで、全身の臓器や組織に働きかけて、様々な疾患を予防・改善できるホルモン物質『オステオカルシン』の分泌を助けるとの事です。

人間の骨は、『オステオカルシン』をはじめ新しい骨を作る「骨芽細胞」と、骨を溶かす働きをもつ「破骨細胞」とが常に新陳代謝を繰り返す事により、強く丈夫な状態を保っているわけです。

この「骨芽細胞」は加齢によって減少し、『オステオカルシン』の分泌量も減っていくとの事、その結果 体内では「破骨細胞」の方が強くなってしまい、新陳代謝のバランスが崩れ骨が脆くなり、骨粗鬆症に繋がってしまうわけです。

この流れを食い止めるのが、「かかと落とし」というわけですが、小人数の実験ながら「かかと落とし」を毎日30回、2週間連続で行った結果では、『オステオカルシン』の分泌量が増加したとの事です。

個人差はあるらしいですが、この運動をより長く続けて行えば、『オステオカルシン』量の現状維持または微増が期待できるとの事です。

さらに40年以上にわたって骨の機能を研究してきたコロンビア大学遺伝発達学のジェラルド・カーセンティ教授が2007年に発表した研究によれば、この『オステオカルシン』には、糖尿病を改善するはたらきがあることも判明しているとの事です。

『オステオカルシン』は、骨から分泌されてすい臓に届くと、膵臓内にあるランゲルハンス島β細胞を増殖させ、血糖値を下げるはたらきのあるインスリンの分泌量を増加させる。

また小腸に届くと、同じくインスリンの分泌を促すホルモンであるインクレチンの分泌量を増やす。ですので、オステオカルシンの濃度が低い人は、糖尿病診断の指標として用いる『ヘモグロビンA1c』の数値が高いケースが多いとのこと。

『オステオカルシン』のはたらきはそれだけではなく、脂肪細胞から出るホルモンで、インスリンに対する感受性を高めて血糖値の改善を促す作用をもつ「アディポネクチン」の分泌を促す効果もあるとのことです。

そして「アディポネクチン」は、”長寿ホルモン”とも呼ばれ、動脈硬化脂質異常症のリスクを抑制する効果があります。

/p>その動脈硬化を防げれば、その先にある心筋梗塞脳卒中などのリスクを下げる事も期待できるわけです。

「マウス実験の段階ではあるのですが、カーセンティ教授の実験では、オステオカルシンを分泌しないよう遺伝子操作されたマウスは、脳の神経細胞の低下が見られ、オステオカルシンを注射すると記憶力や認知機能が回復したとの事。脳の神経細胞死を抑制する効果がある可能性があり、認知症の予防効果も期待できるとの事です。

こんな手軽ででき、こんな予防効果のある「かかと落とし」をやりつつ健康長寿を謳歌しようではありませんか。

 

 

「かかと落とし」のみならず ”骨を刺激する”事で「骨芽細胞」を刺激し、全身の臓器や組織に働きかけ、様々な疾患を予防・改善できるホルモン物質『オステオカルシン』の分泌をより促しませんか?

 

”長寿ホルモン”とも呼ばれる「アディポネクチン」は 心筋梗塞や脳卒中などのリスクを下げる事も期待できる動脈硬化や脂質異常症のリスクをも抑制する効果があります「アディポネクチン

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About the author

古林 茂樹

古林 茂樹

1946年(昭和21年9月16日)、長野県生まれ、紆余曲折の末、古希を迎えた70歳からbloggerとなり、現在ちょうど4年目(Sept.30,2020)だが、いまだ試行錯誤の毎日、だが、ヤリガイがあり、縄跳び、swimming, & ワインと共に楽しく、happyな毎日です。
I'v lived a life full of ups and downs, and turns and twists, however, I'm happy.